北京日本人学校に日本人が入学できない真の理由

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中国国際結婚手続き-ねむししのHERO@北京です。

北京日本人学校親族訪問ビザを持つ日本人が入学できないことについて「北京日本人学校に入学できない日本人」の中で書きましたが、どうやらこの北京日本人学校入学問題には中国・日本間の政治的問題が深く絡んでいるようです。

北京日本人学校の教頭先生に対して行ったインタビューの結果をもとに、私HERO自身の解釈を踏まえつつ説明していきます。

北京日本人学校は当初は日本人外交官の子供向けの学校としてスタートしており、中国政府に対してもそのように届けられていました。

日本人駐在員が増えていくなか、北京日本人学校としては中国政府の顔色を伺いながら入学者の範囲を拡大してきたのですが、中国政府は事ある(即ち、尖閣諸島問題等で中国・日本間が政治的に緊迫する)毎に事実上「中国人扱い」となる親族訪問のLビザを持つ児童の入学を禁止する旨の通知を北京日本人学校に送りつけてきているとのことです。

事実上「中国人扱い」となると書いたのは、親族訪問のLビザは中国国籍の配偶者あるいは保護者が存在することによって発給されるビザであるからです。従って、たとえ日本国籍であっても、親族訪問のLビザ(居留許可)を発給された子供は中国政府からみれば「中国人扱い」となります。

これとは反対に、日本国籍の保護者が持つZ(就労)ビザに基づいてビザ(居留許可)を発給された日本国籍の子供は中国政府からみれば「外国人扱い」となり、Z(就労)ビザを持つ日本国籍の保護者の配偶者が中国人であっても問題なく北京日本人学校に入学できます。

従って、ひと口に居留許可と言っても、親族訪問のLビザの所有者に対して発給される外国人居留許可は「中国人的居留許可」、Z(就労)・X(留学)・J(駐在記者)・W(外交官)ビザの所有者に対して発給される居留許可は「外国人的居留許可」と、分けて考えなければならないようです。

中国政府が事ある毎に事実上「中国人扱い」となる親族訪問のLビザを持つ児童の入学を禁止する旨の通知を北京日本人学校に送りつけてきていることからみて、中国政府内部で実際に居留許可を上述のように分類している可能性があります。

「北京日本人学校のホームページ上でもそのようにちゃんと説明してくれればいいのに」となるのですが、北京日本人学校としてはありのままを書くことによって中国政府によってホームページが閲覧不可にされたりすることを恐れているので、問い合わせが来た際に個別に説明しているというのが現状です。

子供が北京日本人学校に登下校する際は、中国人の保護者が送り迎えしてもいいし、難しければ中国人のアイ(家政婦)さんが送り迎えしてもよいなど、北京日本人学校としては中日の国際結婚家庭に対して可能な範囲内で配慮しているとのことです。

状況は理解できましたが、結局のところ何も変わっていません。こういうときほど、自分が外国に住んでいるのだということを痛感するときはないですね。。。

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